【テクニカル分析:2021/6/12】US10Y:米国債10年利回り

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どーも、けんたろです。

本日はテクニカル分析といいつつ、前半はテクニカルに関係なくつらつら書きます。

5月:米消費者物価指数(CPI)

先日、米消費者物価指数(CPI)が発表されましたね。5月の市場の予想4.7%に対して結果はなんと5.0%と予想を上回りました。消費者物価指数が上昇しているということは、物の値段が上昇しているということなので、要するにインフレが進んでいるということになります。

しかし、これは前年同月と比較した数値であるということは認識しておく必要があると思います。前年の5月言えば、コロナショックで外出自粛が始まり、物価が急激に下がっていた時期なので、その時期と比較すれば当然、数字だけ見ればインフレが急激に進んでいるように見えてしまいます。

FRBはインフレが過熱しすぎないように調整してくるため、市場はそれを恐れているんですよね。FRBの発言1つで株式市場はとんでもなく荒れる可能性だってあるんです。ちなみにFRBは日本における日銀と同じ、アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関で、日本語で「連邦準備理事会」とも呼ばれます。主に金利を操作したり、国債の買い入れを行ったりしています。

FRBは、これまで一貫して一時的にインフレが進んだとしてもそれはコロナショックの落ち込みによって数字が過度に高くなっているだけで、そのうち落ち着いてくるだろうということを言っています。市場も、予想を上回る結果だったにも関わらず、ほとんど動きがありませんでした。前回のCPI発表でも予想を上回る結果だったため、今回は既に折り込み済みだったのだろうと思います。

FRBはこれから何をする?

まず、コロナ前の米国債10年利回りは1.8%程度でした。
しかし、コロナショックで経済がとんでもないことになってしまったので、迅速に手を打ちました。短期の金利を引き下げて、お金を借りやすくしました。また、長期金利はFRBでも直接的には操作できないのですが、国債を大量に買い入れることで、長期金利、いわゆる米国債10年利回りは下がっていきました。0.5%ぐらいまで下落していますね。

これによって、企業は低金利でお金を借りやすくなります。そもそも低金利になるとハイテク企業がお金を借りやすくなるので株価が上がりやすくなる傾向がありますし、コロナ渦で対面の事業がことごとく業績悪化したためにさらに輪をかけてハイテク銘柄の株価が急騰していきました。

米国では個人の大多数も株式投資をしているので、株価が暴落すると個人資産も急激に減ってしまうため、株価の下落を食い止めるということは国民の生活を守ることにもつながります。日本では資産を株式で持っている人は少ないですが。

しかし国債を大量に買い入れるということは、FRBから市場に流れるお金の量(マネーサプライ)が増加しているということです。皆が100万円しか持っていなければ、1000万円持っているということは価値のあることですが、皆が1000万円を持っているならば、自分の持っている1000万円の価値は大したことなくなってしまいますよね?皆がお金持ちになれば、売り手も値段を上げますので物価が上がります。物価が上がれば給料が上がるということで、インフレが進んでいきます。

ある程度のインフレは必要なのですが、度を越してしまうと旧ソビエトのように、とんでもない札束でコーヒーを1杯買う、なんてことにもなりかねません。お金の価値がなくなってしまうんですよね。そうならないように、FRBが何をするかというと、結構単純です。今まで買っていた国債の買い入れを少しずつ減らしていくんです。これがテーパリング。

テーパリングによって国債の買い入れが少なくなると、米国債10年利回りの金利が上昇していきます。国債の価格と金利は逆相関だからです。これによってまず長期金利が上昇していくんです。

次にやることは?短期金利の上昇ですね。これがいわゆる「利上げ」ですね。テーパリングもそうですが、市場としてはこの利上げの方がインパクトあるらしいです。おそらく短期で銀行からお金を借りるときの金利にダイレクトに影響してくるものと思われます。なので、市場はテーパリングとその先にある利上げのタイミングをうかがっているんです。

5月CPI発表後になぜ米国債10年利回りは下がったのか?

さて本題です。コロナショックからの回復で物価が上がっているということは、金利も上がるんじゃないの?と思いますよね?しかし、実際にはCPI発表後に米国債10年利回りは急落しています。

これはなぜなのか?おそらく皆がこれから金利が上がると思っていたので、国債を売っていたんでしょうね。金利が上がてくると国債は価格が下がってしまうので、そりゃあ売りますよね。しかし、4月のCPIでもかなりの高い数字が出ていたので、5月もかなり高い数字が出てくると市場は予測していた。既に折り込んでいたのではないでしょうか。そして結果は5.0%と市場予想4.7%を上回りましたが、それでも予想の範囲内だった。さらに前述のようにこの高い数値は前年同月との比較であることから、ずっとこの数字が継続していくわけではない、FRBもそういう風に話をしている。

あれ、じゃあまだそんなにインフレは進まないのではないか?ってことはテーパリングも、利上げもまだかな?じゃあ、国債の価格は下がらないかも。ってことで、国債を買い戻しした結果、ご覧の通りに米国債10年利回りが低下していったのではないでしょうか。あくまで個人の見解ですが!

米国債10年利回りが下がるとどうなる?

これも実際にどうなるか分かりませんが、米国債10年利回り(長期金利)が1.6~1.7%に急騰した時にはハイテク銘柄が下がりましたよね?じゃあ今度は長期金利が下がったら?そう、ハイテク銘柄は上がるはずです。(たぶん)ハイテク銘柄のテクニカル分析はまた別途ブログに書きたいと思います。

ただ、注意点が1つ。今は確かに長期金利が下がりましたが、これは先月に急騰していた反動ともいえます。コロナショックからの回復で急に高い数値にはなっていますが、インフレが進んできていることは間違いありません。なので、これから長期金利がガンガン下落し続けていくかというと、そういうことはないと思います。

短期的には急落すると思いますが、どこかで落ち着いて、またジリジリ上がってくるのではないでしょうか。そして、テーパリングや利上げをFRBが示唆し始めるとまた急激に長期金利が上がる、こんな未来が想像できます。

米国債10年利回りはどこまで下がる?

まあこれも分からないですよねー(笑)
でもまあ予想してみましょう!まずはいつものようにチャートを見ましょう。
日足チャートです。

ざっと3本ぐらいサポートラインを引きました。
1.4%ぐらいのところが直近ですね。ここまでは下がりそうな感じがします。
その下は1.2%ぐらいでしょうか、1.4%を下抜けるようなことがあれば1.2%まで下がることもありうるのかなと思います。1.0%まで下がることはなさそうな気がしますが、、どうでしょう。仮にここまで下がったら多分その後はまた上昇していくのかなと思います、下げ過ぎな感じもしますからね。

また別の記事で書きたいと思いますが、株式に限らず世の中の投資対象となるものは、全てお互いに何かしらの影響を及ぼしたり、反対影響を受けたりしています。何が言いたいかというと、米国債10年利回りも株価だったり債券だったり、影響を与える可能性が高いということです。なので、こういう時は米国債10年利回りの下げによって、同じように下げる銘柄もあれば反対に上がる銘柄もあるってことです。

僕もまだまだその辺の相関関係は勉強し始めたところですが、こういう見方ができると、「今は米国債10年利回りが下がっていて、この銘柄は相関が高いから同じように下げそうだな。今は買うのを控えておこう。」とか、こういう思考回路ができるようになると思います。なので、テクニカル分析は、何も短期投資だけでなく、長期投資のエントリータイミングを見計らうのにも使えるため、覚えておいて損はないってことです。

自分は長期投資家だからテクニカル分析は不要だと考えている人がいれば、その人は絶対テクニカル分析を学んだ方が、長期投資家としてもパフォーマンスも上がると思います。

長くなりましたが本日はこの辺りで。

ではまた!

Enjoy your investment!

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