どーも、けんたろです。
今回は【T】の銘柄分析を行います。
【T】は、けんたろ保有銘柄になります。高配当で有名な銘柄です。
僕は今年度のNISA口座でほぼ全額【T】を買い増ししました。

- 1.基本情報
- 2.業績
- 3.株価チャート
- 4.配当金と配当性向
- 5.キャッシュフロー
- 6.AT&Tの今後
- 6-1.HBO max
- 6-2.ワーナー・メディアとディレクTV
- 6-3.AT&Tは買い?
1.基本情報
- 【事 業 内 容】:固定電話、携帯電話、インターネット接続、データ通信など
- 【名 称】:AT&T(American Telephone&Telegraph Companyの略称)
- 【ティッカーシンボル】:T
- 【設 立】:1983年10月
- 【本 社】:アメリカ合衆国テキサス州ダラス
- 【従 業 員 数】:254,000人(2017年)
- 【主要子会社】:AT&Tコミュニケーションズ、ワーナーメディア
2.業績
(ドルだと分かりにくいので1ドル=100円として円換算しています。)
売上高は緩やかに右肩上がりに増えています。営業利益は2015年ごろからは横ばいですね。純利益は安定したトレンドにはなっていません。営業利益率は2015年以降は12-14%の範囲で横ばいです。日本では営業利益率が10%あれば優良企業と言われるので、GAFAなどの先端IT企業と比較すると見劣りしますが、十分に優良企業と言えるでしょう。売上高も20兆円に迫る勢いですね。2020年度分はそのうち更新します。

図1.【T】の業績の推移
3.株価チャート
リーマンショック直後に20ドル近くまで下げた後は44ドルまで上がった後、現在は下げ基調で29ドル付近となっています。インフラ的な事業で配当金もしっかりと株主に還元していますので、高成長を望むというよりは安定したキャッシュフローを得る、どちらかというと債券に近いような銘柄ということでしょうか。個人的には配当金を目当てに購入した銘柄なので、このぐらいのレンジで今後も推移してくれれば御の字です。

図2.【T】の株価チャート
※TradingViewより
4.配当金と配当性向
配当金は意外と連続増配だったんですね。調べてみるとちょうど最近の配当金が増配しなかったらしく、連続増配は36年でストップしたという記事がありました。配当性向もかなり高く、2019年も91.5%の配当性向になっていますので、これ以上の連続増配が困難になったということでしょうか。今後の配当金の増減が気になりますね。
⇒後日、調査したところ2021年1Qの配当は前年同期と同額にするそうです。

5.キャッシュフロー
(ドルだと分かりにくいので1ドル=100円として円換算しています。)
2019年は営業キャッシュフローが5兆円近く、フリーキャッシュフローも3兆円近いです。めちゃくちゃお金持っていますね。営業キャッシュフローを売上高で割った営業キャッシュフローマージンも28%程度とかなり良いです。(営業キャッシュフローマージンは15%以上でその業種の中では優良と言われます。)

6.AT&Tの今後
6-1.HBO max
AT&TではHBO maxという動画配信サービスを提供しています。Amazon primeやDisney+などの競合がひしめくレッドオーシャンであり、競争の激しい領域のビジネスです。正直、HBO maxがどういった映像コンテンツを提供しているのかあまり詳しくないのですが、普通に考えてAmazon primeに加入してしまうのでは?と思います。Amazon primeに加入すると他にも送料が無料になるなどの特典がありますが、HBO maxはどうなのでしょうか。。
ちょっと調べてみると、HBO maxは月額14.99ドルらしいですね。NetflixやDisney+の値段が7~9ドル程度であることを踏まえると、かなり強気な価格設定ですね!!、、、大丈夫かAT&T?頑張ってくれ~笑
6-2.ワーナー・メディアとディレクTV
AT&Tは通信事業からの安定したキャッシュを稼いでいますが、2016年に当時のタイムワーナーを854億ドル(約9兆4千億円)で買収しており、現在は多額の有利子負債を抱えています。また、ディレクTVという衛星放送サービスも保有していますが、20年末のニュースでAT&Tが売却を検討しているという報道が出ていました。ワーナー・メディアやディレクTV、HBO maxなどのコンテンツを保有していることから、メディアコングロマリットとも言われていますが素人の僕が客観的に見ても事業はうまくいっていないように思います。事業買収がことごとく失敗しています。
6-3.AT&Tは買い?
AT&Tと肩を並べる競合として、ベライゾン・コミュニケーションズ【VZ】があります。先日、ウォーレンバフェット率いるバークシャーが買ったと報道されていましたね。現在、TとVZは5Gに移行している最中です。AT&Tは前述のように本業の通信業だけでなく、メディアコンテンツに参入しましたがうまくいっていません。一方でVZは動画コンテンツサービスには手を出さずに、堅実に通信業に集中しています。市場はこれを評価しているらしく、Tの株価は横ばいですがVZは株価が上がっています。
では、今後はどうでしょうか。未来のことは誰にも分かりませんが、個人的には本人の好み次第かなという印象です。
Tの配当利回りは7%台、対してVZの配当利回りは4%程度。ただし有利子負債の額はTの方が多く、VZの方がリスクは低いです。しかし、今後の5G通信の拡大に合わせてTもVZもさらなる安定的なキャッシュフローが入ってくることが予想されます。
日本のドコモ、KDDI、ソフトバンクがそうであるように、通信業界は非常に強いです。なぜなら、今やインターネットが公共インフラとして成り立っているからです。今ですら、60歳、70歳の人でさえもiPhoneを使うような世の中です。今後は先進国のほぼすべての国民がインターネットサービスを使用することになるでしょう。
そして、その国民から固定費のように通信費という形で毎月毎月、欠かさずにキャッシュを稼ぐことができるのです。世の中のサービスは、結局国民の財布の中のお金を、どれだけの割合で支払ってもらえるかということです。家電量販店などのように、一度支払ったらそれで終わるようなビジネスモデルではないので、それこそ人口が今後も増えていくと予想されているアメリカ合衆国の通信会社ですから、けんたろ的には買いだと思っています。
銀行に貯金しておくぐらいだったらAT&Tの株を買った方がいいと思います。そして得られた7%の配当金を再投資して複利の効果を活かすもよし、グロース株に分配してキャピタルゲインを得るもよし、です。けんたろはたばこ株も保有していますが、たばこ株を保有するよりはAT&Tの方が安心だと思います。まあ、テスラやGAFA買うようなドキドキ感やキャピタルゲインは狙えそうもありませんが。
序盤にダメ出しをしておいて、最後に持ち上げる形になりました。(笑)
皆さんはどう思いましたか?投資判断の一つの見方として参考にしていただければ幸いです。
ではまた。

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